loss of memory 阿部恋シリーズ (ページ2)

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2 阿部side ページ2

岩本｢おい！阿部！｣

マネージャーと話に行ったはずの照が珍しく慌てて楽屋に戻ってきた。

｢びっくりした…どうしたの？｣

岩本｢Aが…事故にあったって｣

｢は？｣

照の言葉が理解出来ずに、その場に固まっていると誰かがテレビを付け楽屋のテレビから音が聞こえてくる。

｢SixTONESメンバーの出雲Aさんが都内の交差点で事故に合い現在意識不明の重体と言うことです
尚、事故の原因は相手の信号無視と情報が入っています｣

Aちゃんが事故？

意識不明の重体？

朝、一緒に過ごしてAちゃんを見送って、ここに来たはずなんだよ俺。

笑顔で『行ってきます』って出ていった。

いつもみたいに。

何も変わらない日常だったはずなのに…。

当然と幸せな日常が音を立てて崩れ落ちる。

深澤｢阿部ちゃん！｣

ふっかに呼ばれて、色々考えていた中現実に戻された。

｢…ふっか｣

深澤｢しっかりしろよ。とにかく、Aの病院行け｣

｢…でも｣

深澤｢いいから早く阿部ちゃんはここに居ないで病院に行けよ｣

ドンッと胸元にカバンを押し付けられて、受け取ると背中を押され歩き出す。

岩本｢マネージャーが車回してくれるって言うから｣

｢…あぁ｣

岩本｢俺らも後から行くからしっかりしろよ｣

そのまま、廊下を走り準備されていた車に乗り込むとそのまま、Aちゃんが搬送された病院へと向かった。