SixTONESの紅一点のif話 (ページ9)

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雪青ページ9

出雲A。

俺は、こいつの事が気に食わなかった。

女なのに、ジャニーズ事務所に所属して、俺らよりもさらっとデビューして。

結局は解散して、1人事務所に残り続けていて。

俺らより、テレビや雑誌に出ることも多々あってなんでこいつがなんてずっと思ってた。

それからSnowMan、SixTONESの同時デビュー。

そして、SixTONESの中に出雲Aが居て必然的に顔を合わせることも多くなる。

デビューが決まってから同じ現場に行くことが多かったけれど、2人で話したことなんてほとんどないくらい、俺たちは関わりがなかった。

今日何となく、早めに家を出て早めに到着して用意された楽屋に向かい扉を開けると、1人ポツンと化粧台の前に座る奴がいる。

『…あっ。おはよう…ございます』

渡辺｢…うっす｣

こういう日に限って、なんで誰もいないんだよ。

出雲Aと2人きりの楽屋は、正直気まずいが今更何処か行くのもめんどくさくて、諦めて楽屋に入ると気まづい空気。

お互い話すことも無く、時計の秒針の音だけが楽屋に響いた。

｢…｣

ふと、顔を上げて鏡越しに見る出雲A。

まじまじと見たこと無かったが、改めて顔を見てみると正直そこら辺のモデルや女優より綺麗な顔をしている。

普通に可愛い。

なんて思っていると、ふと顔を上げた出雲Aとパッと目が合い慌てて目を逸らした。