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あれから、直ぐにAは阿部に気持ちを伝えると、めでたく2人は恋人同士になった。
仲良さそうに笑う2人を見てても、別に苦しいとか悲しいとかそんな感情にはならない。
それから3ヶ月。
ある日突然とAからメッセージが送られてきた。
A照兄。
あの、たまにはタピオカ飲みたいなって思って
そのメッセージを見た時に口元が緩み、手を添えて口元を隠す。
岩本照いいよ。Aの家でいい?
Aうん
返事を返すと直ぐに返ってきて、俺は久しぶりにAの元へとタピオカ2つもって向かった。
インターホンを押すと、少しぎこちない動きをしながら玄関を開けてくれるA。
3ヶ月ぶりにAの家に入りテーブルの上にタピオカのカップを置く。
岩本｢どうした？｣
『えっと…ううん。久しぶに、照兄とタピオカ飲みたいなって…』
顔を俯かせ、話すAを見てるが嘘だってバレバレだよ。
岩本｢…本当にタピオカだけ？阿部とは順調なんでしょ？2人きりはまずいんじゃない？｣
『…っ』
岩本｢A？｣
俯いた顔に手を伸ばし、顎を持ち上を向かせると目が合う。
目を潤ませ、頬を少し赤くして、濡れた唇。
『…っ。照兄どうしよう』
岩本｢ん？｣
『…亮平くんといるのは幸せなんだよ…でも、満足出来ないの』
岩本｢…何が？｣
『…照兄としてた時みたいに気持ちよくなれないの』
ポロポロと目から零れ落ちる涙。
可哀想なA。
阿部のことだから、きっと優しく抱いてるんだろうねAのこと。
でも、俺がAにたくさん気持ちいいこと教えちゃったから、阿部じゃ満足出来ないんだよ今のAは。
岩本｢そっか…どうする？｣
『っ…照兄』
小さな体で一生懸命に背伸びをして俺の首に手を回すとそのまま、Aから俺にキスをしてきた。
俺はそれに答えるようにキスを交わす。
心は俺に向かないかもしれないけれど、身体が俺お求めてるんだよAは。
どうせ叶わない恋なんだったらこれでいいよ。
俺は今すごく満足してるから。
岩本｢ここでする？ベッド行く？｣
『…ここでして』
また、不味いタピオカ飲むことが増えそうで俺は嬉しいよA。
End
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2021年9月22日 21時
