SixTONESの紅一点のif話 (ページ7)

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『んっ…りょうへい…くん』

ベッドで疲れきって寝ているAから聞こえてきた寝言。

どんなに、俺が失恋した傷を埋めてやろうとしても埋まらない事なんてわかってたんだよ。

俺の嘘で失恋したA。

そろそろ解放してあげた方がいいって言うのはわかってるんだ。

岩本｢…はぁ｣

寝ているAの頭をそっと撫でると、ベッドに横になり抱き寄せると、腕の中でモゾモゾ動き始めるA。

『んっ…照兄…』

岩本｢おはよう｣

『おはよう』

恥ずかしいからか、寝返りを打ち俺に背を向けるなを後ろからそっと抱き寄せた。

岩本｢…阿部彼女と別れたんだって｣

『えっ…』

岩本｢今なら、阿部のそのポジジョンに入れるかもよ｣

『…でも』

岩本｢…俺との事は誰にも言わなければバレないよ。俺も言わないし、Aも言わない。それで、この関係も今日で終わり。Aは阿部の元に行きな｣

『…照兄』

岩本｢謝るなよ。俺がやりたくてやってたことなんだし｣

『っ…うん』

俺に背を向けて泣いているAを最後に優しく抱きしめ、服を着て固くなったあんまり美味しくなさそうなタピオカをもってAの家を出た。

岩本｢これでよかったんだよな…まっず｣

まずいタピオカを啜りながら。