SixTONESの紅一点のif話 (ページ4)

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それからのAは、何事も無かったかのように過ごしていたが、時折見せる阿部を見つめる悲しい目。

俺はそれを見逃さなかった。

オフの日何となくAにメッセージを送る。

岩本照仕事中?

すると、直ぐに既読になりメッセージが返ってくる。

A今日はオフの日だよ

岩本照気分転換にタピオカ飲みに行かない?家にいてもしんどいだろうし

A行かない。2人っきりだとなんかあると照兄に迷惑かけちゃうから

メッセージの文面を見ながら、しっかりしてるななんて改めて思いながらも、その文面が送られてくるのを何となくわかっていた。

岩本照そしたら、俺のオススメテイクアウトしてくからAの家に届けさせてよ。絶対バレないようにするからさ

既読になってしばらく返事が返ってこない。

迷ってるのか。

もしかしたら、もう一押しかも。

岩本照Aには笑ってて欲しいんだよ俺。それに、1人だと色々考えるちゃうだろ?そういう時は誰かといた方が楽だよ

嘘ついて傷つけた俺が何言ってんだよなんて、鼻で笑いたくなる文面。

送ると同時に既読になり、それから少ししてメッセージが返ってきた。

Aありがとう照兄。照兄と少し話したい

その後、家の住所が送られてAの家から近い美味しいタピオカ屋に向かいながらメッセージを送る。

岩本照多分30分くらいで家つけると思うから待ってて

Aうん。待ってる

Aからのメッセージを見ながら、弱ってる奴に漬け込むなんて最低だってわかってるけど、欲しい物がもう少しで手に入りそうなんだよ。

だからもう後戻りなんて出来ない。

片手にタピオカの2つぶらさげながら、Aの元へと向かった。