阿部の恋人はSixTONESの紅一点5 (ページ45)

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絡まないでページ45

早く帰りたい。

周りは、お酒が入り騒がしくなる中1人そんなことを考えていた。

今日はSnowManとの飲み会とかではなくて、クイズ番組で一緒になった人達との飲み会で、断りずらい状況になり、渋々来ることに。

確かに、クイズ番組でよく顔を合わせ仲がいい人ももちろんいるけど、今日は飲み会の気分じゃなかった。

だって、本来なら今日は帰ってAちゃんと家で2人で過ごす予定だったのに。

半ば強引に、連れてこられた飲み会でAちゃんに帰りが遅くなるのを伝える電話かけるのがものすごく嫌だった。

『もしもし亮平くん？』

｢…Aちゃんごめん。今日帰り遅くなりそうなんだ…｣

『仕事伸びちゃったの？』

｢ううん。仕事は終わったんだけど共演者の人に飲み会に無理矢理連れてこられて…なるべく早く帰る…ごめん｣

『私は大丈夫だよ。付き合いもあるだろうし無理に抜けてこなくていいよ』

Aちゃんの優しさに、変に罪悪感を抱えてしまう。

｢本当にごめん…先寝てていいから。｣

『うん、わかった。帰り気をつけてね』

通話が切れた、スマホを眺めながら｢はぁ｣と大きなため息をつきながら、共演者がいる座敷へと向かう。

時計を見ると19時半。遅くても21時には帰りたい。