阿部の恋人はSixTONESの紅一点5 (ページ11)

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『わっ！』

｢しっかり掴まって｣

亮平くんに、いわゆるお姫様抱っこをされテーブルの前のソファにゆっくり降ろされた。

｢ちょっと待っててね｣

奥の冷蔵庫から持ってきたのは、HappyBirthdayAちゃんと書かれた小さなホールケーキ。

｢本当は、レストランでお願いしようと思ったんだけどさ注目されちゃうかなって思って。Aちゃんと2人でお祝いしたかったから準備してもらったんだ｣

『…もう、亮平くん』

ケーキをテーブルに置くと亮平くんの首に抱きつく。

｢うわ！びっくりした｣

『私の方がびっくりした…いっぱい』

｢あはは。だってサプライズだもん。驚いてもらわないとさ｣

『亮平くん本当にありがとう…今までで1番素敵な誕生日になった』

｢本当に？良かった…髙地からさ、Aちゃんは誕生日あんまり興味無いって言われてたからドキドキしちゃった｣

こーちが珍しく余計な事を…。

でも、今はまでは本当に興味のなかった誕生日だけど、今はそんな事ない。

『…正直、あんまり興味無いなかった。別に歳とるだけだしって思ってたけど、ここ数年はSixTONESにお祝いしてもらって、今年は亮平くんにこんなに素敵なお祝いして貰えて幸せだよ私』

｢良かったAちゃんが幸せになってくれて。生まれてきてくれありがとうAちゃん｣

私の頬にそっと触れると触れるだけのキスを唇にした。