阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ10)

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不安とモヤモヤと亮平くんの近くにいたい気持ちが、混ざりに混ざった私は気がついたら、立ち上がり帰り支度をする亮平くんの胸に飛び込み、亮平くんの胸に頭を押し付けていた。

｢…なにどうしたの？｣

『…』

なんて伝えたらいいんだろう。

こんな醜い嫉妬心。

｢言わないと分からないよ｣

『…ん』

亮平くんを困らせてしまってるのはわかってるけれどやっぱり言葉にすることが出来ずにいた。

すると、私の背中に手を回し抱き締め返してくれる。

｢なんかあったの？｣

『んー…』

言葉を発することなく、私の存在を感じさせるように再度亮平くんの胸に頭を押し付けた。

それから数分。

変わらず優しく私を抱きしめてくれてる亮平くんが急に、

｢あっ｣

って、声を上げるものだからびっくりして顔を上げると、ちゅっと優しいリップ音が響く。

｢もしかして、さっきの女優さんに嫉妬しちゃったの？｣

『え？！、あの…もう！』

私の心は筒抜けのようで、私が考えていた事を当ててきた。

そのまま恥ずかしくなり、また亮平くんの胸に頭を押し付けると、なんだかちょっと嬉しそうに私の背中をさする。