阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ6)

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やっと、亮平くんの気持ちが落ち着いた頃。

体勢は変わらず亮平くんが私の胸元に頭を預けて私はそんな亮平くんを優しく抱きしめていた。

｢…Aちゃん。ふっかとキス以上のシーンがあるだけでダメージきた｣

『え？そんなのないよ？』

｢え？だってさっきそれを言おうとしてたんじゃないの？｣

勢いよく私から離れて目を合わせてきた。

『え？違う違う！私がずっと言おうとしてたのは、キスシーンはあるけど、本当にキスしないよってことを言いたかったの』

｢どういう事？｣

『角度的にキスしてる風に取るだけでふっかママとはキスしません。フリをするだけです』

やっと伝えられたと思っていると、みるみる顔が赤くなる亮平くん。

口やら頭やらに手をあててパニックパニック状態に。

｢待って…え？俺の早とちりってやつ？｣

『まぁ…そういうこと…ですかね？何回も、言おうとしたけど亮平くんが遮っちゃうから…』

｢ご、ごめんねAちゃん。めっちゃ恥ずかしいんだけど…俺てっきり、キス以上のシーンもあるとか言われると思ってて｣

『そんなのしないよ。恋愛ドラマだけどキスも実際にしないし、そんないやらしいシーンもありません』

今度は別の恥ずかしさからなのか顔を覆う。

｢マジでごめん｣

『ふふ。全然怒ってないよ？』

｢俺が勝手に暴走しただけか｣

後日、ふっかママからメッセージが送られてきた。

深澤辰哉A。阿部ちゃんから急に謝られたんだけどなんかしたか俺?

Aなんだろう。私もわからない。

なんて適当なメッセージしか返せなかった。

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