阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ35)

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俺たちの間には少し気まづい空気が流れる。

深澤｢えっと…俺たち帰ろうかな？｣

渡辺｢そ、そうだな｣

慌てて帰ろうとする2人。

｢次会った時は覚悟しておけよ｣

ひきつった顔を見せる2人の顔を見ながら玄関を閉めると急いで寝室に戻る。

寝室に入ると、俺のシャツを着たまま布団に潜るAちゃんが。

｢Aちゃん｣

名前を呼ぶと、ピクリと布団が動く。

『…亮平くんごめんなさい』

布団の中から聞こえる小さな声。

『…亮平くんが心配で…ちょっと顔覗かせちゃったの。そしたら、ふっかママと翔太くんと目が合っちゃって…』

｢全然大丈夫だよ。俺こそごめんね。心配かけて…｣

『ううん』

Aちゃんを優しく抱き寄せる。

『…亮平くん…今日はちょっとこれ以上出来ない…かも…』

｢…｣

布団から少しだけ顔を出し少し目を潤ませるAちゃんの表情に、嫌だとは言えない。

まぁ、そうだよな。

普通に考えてそうなるよな。

行為は見られてないとしても、してた最中に顔を合わせてしまったんだから。

｢うん。俺は大丈夫だよ。今日はゆっくり寝ようか｣

『…ごめんね』

｢いいよ｣

そのまま、布団の上から優しく抱きしめるとAちゃんは俺に擦り寄ってくる。

色んな感情を抑えながら、寝ようと必死に目を閉じた。

絶対に、翔太とふっかは許さないと心に決めながら。