阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ25)

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最大級の甘え方ページ25

『…亮平くん重くない？』

｢全然重くないよ。｣

椅子の上で、俺の膝の上に乗り向かい合う形で座るAちゃん。

ぎゅっと俺に抱きついて離れようとしない。

俺も別に離れてなんて思わない。

今日までお互いの仕事が忙しくて久しぶりにこうやってゆっくり過ごせる日だから、Aちゃんに沢山甘えてもらおうなんて思う。

Aちゃんは言葉を発することなく、強く抱きついたり緩めたり、肩に顔を押し付けたり。

『…亮平くん』

｢ん？どうしたの？｣

『なんでもない』

｢そっか｣

たまに呼ばれて、返事をするが大半はなんでもないって返してくる。

嫌なんて思うこともないし、Aちゃんが満足するならいくらでも付き合うよ。

その後もモゾモゾ動くAちゃんを軽く抱きしめながら、ちょっとスマホをいじったり、本を読んだりしていると、段々とAちゃんの動きが鈍くなり、いつの間にか小さな寝息が聞こえてきた。

『Aちゃん？』

小声で名前を呼ぶが反応がない。

俺に抱きつきながらそのまま寝てしまったようだ。

寝てしまったAちゃんを少しだけ抱きしめると、起こさないようにゆっくりと椅子から立ち上がった。