阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ23)

今日:125 hit、昨日:43 hit、合計:661,688 hit

. ページ23

『亮平くん洋服ありがとう』

リビングにいた亮平くんがこっちを見ると、少し固まっている。

『…なんか変？』

｢いや、全然。Aちゃんちょっと来て｣

椅子に座る亮平くんの隣に立つと、じーっと私をみてくる。

『なに？』

動かない亮平くんを不審に思いながら首を傾げる。

｢彼シャツってやつだなって…｣

『確かに…亮平くんの服だもんね』

｢うん、いつかお俺の服着てくれないかなとか思ってたんだけど、叶ったな｣

優しく手を引かれそのまま、亮平くんの膝の上に座る。

｢なんか、ごめんね。俺の願望みたいなの聞かせて｣

後ろから抱きしめられて、私の肩に顎を置く。

『ううん。あのね…私も着れて良かった。なんか、その…亮平くんにずっと抱きしめられてる気分で…服着たら亮平くんの匂いがして、嬉しい…という…か』

すると、後ろから抱きしめてくれていた亮平くんの腕が少しだけ強くぎゅっとなる。

｢…やばすぎ｣

『え？』

｢今凄く心臓掴まれた…。破壊力が…とにかくやばい…｣

『え？』

理解不能な言葉が沢山亮平くんから出てきて戸惑う。

｢とにかく、Aちゃん可愛すぎるってこと｣

『…そんな。可愛いことなんて言ってないよ』

｢なんでそう思うの？｣

『…だって、変態みたいじゃん。私…亮平くんの服の匂い嗅いで』

きょとんとする亮平くんの視線を感じながら、自分がしたことを暴露するなんて、馬鹿だなんて私を心の中で責めた。