阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ22)

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彼シャツページ22

『あ！』

ガタンと大きな音を立ててコップが倒れると中に入っていたお茶が勢いよくこぼれた。

慌てて、テーブルの上と床にこぼれたお茶を拭き取るとちょうどお風呂から帰ってきた亮平くんが帰ってきた。

｢どうしたの？｣

『手がコップにぶつかっちゃってこぼしちゃったの。ごめんね』

｢全然。それよりAちゃん大丈夫？怪我とかしてない？｣

『うん、お茶こぼれただけだから…あとちょっとTシャツが濡れたくらいかな』

白いシャツの裾が少しだけ茶色くなっていた。

｢俺のTシャツ持ってくるからちょっとまってて｣

『え、いいのに』

私が大丈夫と声をかけようとする前に寝室に向かっていった亮平くんの後ろ姿を眺めながら少しだけタオルで濡れた部分を叩き水分を抜いていた。

｢これで大丈夫かな？｣

『うん、ごめんね…ありがとう。着替えてくるね』

脱衣所で服を脱ぎ亮平くんから受け取った服を着ると、やっぱり亮平くんが着る服だからサイズが大きかった。

でも部屋着だし、いいかな？なんて自分の中で結論が出る。

鏡に映る自分を少し見つめながらそのまま視線を着ているTシャツに。

自分が1人な事を確認するとそのまま、少しだけTシャツを持ち上げて顔に近づけた。

スっと鼻で息を吸うと、ふわっと亮平くんの匂いを感じる。

なんだか、ずっと亮平くんに抱きしめられてる気分。

『…っ。私なにしてんの』

慌てて、服を直し変なところがないかと確認すると慌てて脱衣所を出た。