阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ3)

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偽りのキスページ3

｢Aちゃん、本当にその仕事するの？｣

『う、うん。一応お仕事だから…』

いつもなら、頑張ってと応援してくれる亮平くんだけれど今回は珍しく応援の言葉は少なく何度も仕事をするのかと確認される。

｢…わかってるけど…わかってるんだけど…なんで、相手がふっかなんだよ…｣

少しばかり深刻そうに頭を抱える亮平くん。

今回のお仕事は、ネット配信限定ドラマで内容は恋愛もの。

そして、その相手はまさかのふっかママだった。

亮平くんの同期がふっかママだから、よく良く考えれば変な気分になるのかな。

『…でもふっかママは私の恋愛対象じゃないって言うか』

｢恋愛対象になられたら俺が困る！｣

『…う、うん』

｢…めめとかも嫌だけどふっかもな…。あいつ女の子にめちゃくちゃ優しいし…リアコ枠だし｣

『リ、リアコ？』

｢ふっかはファンをリアコにさせちゃうの｣

『…そ、そうなんだ。でも、私は亮平くんだけだし』

例え、周りにどんなに優しくされても亮平くんが一番だから。

それに、ふっかママはふっかママで恋愛対象というより私のママみたいな存在だから、やっぱり恋愛感情として好きになることなんてない。

｢…Aちゃんがそんなこと言うから許すしかないよ俺は｣

やっとお許しが出たと思ったけれど、まだ亮平くんに伝えてないことがあってそれを言うのに顔色を伺っていたが、きっとこれを言ったらこれ以上なんだろうななんて思いながらもちょっと覚悟を決めた。