阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ20)

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『私なんか…なんもしてないよ…』

｢この5年はAちゃんの存在が大きかった。だって好きな子なんだもん。いい所見せたいじゃん？｣

『…うぅ。私が泣いたら意味ないじゃん』

ポロポロAちゃんの涙が頬を伝う。

｢泣かないでよ｣

『だって亮平くんがぁ』

Aちゃんの涙を拭きながら、愛おしい彼女にキスをする。

｢これからもどうか俺の事よろしくお願いしますね？｣

『うぅ…もちろん。私の方こそ…よろしくお願いします』

｢あー。胸がいっぱいだよ｣

ギューッと強く抱きしめ幸せを噛み締める。

まさか、こうやってAちゃんと過ごせる時が来るなんて思ってもいなかった。

きっと俺は今1番幸せものなんだよ。

『んん！ケーキも買ったのになんか終わりみたいになってるよ』

｢そうなの？｣

『うん！だってめでたい日じゃん。料理はあんまり豪華に出来なかったけど』

｢全然嬉しいよ。ありがとう｣

少しだけ、Aちゃんを抱きしめると俺から離れて夕飯をテーブルに並べてくれた。

いつ見ても美味しそうな夕飯を美味しくいただき、お腹いっぱいになっていると次にテーブルの上にやってしたのは小さなホールのショートケーキ。

その上にはチョコプレートが乗っかってて見て覗いてみると

【入所17周年おめでとう】

と書かれたちょっと文字が崩れたプレートが乗っていた。

『私が書いたからあんまり綺麗じゃないけど』

｢綺麗さなんて関係ないよ。こうやって作ってくれるだけで嬉しい｣

『よかった喜んでもらえて』

ケーキを半分に切り2人で食後のデザートを食べなが隣で嬉しそうにケーキを頬張るAちゃんが目に映る。

｢どうしたの？そんな嬉しそうな顔して｣

『こうやってなんか、イベント事あんまりなかったから嬉しくて』

｢そっか。そしたらこれからは沢山イベント事しよう。クリスマスとかハロウィンとかもちろんお互いの誕生日も｣

すると嬉しそうに笑うAちゃん。

『うん！』

無邪気に笑うAちゃんを見ていると俺まで嬉しくなった。