阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ16)

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すり抜けたキスを求めてページ16

なんだか、今日亮平くんの様子が変だ。

いつもなら、お互いの家にくるとゆっくりしてから距離が近くなるのに今日はなんだか距離を置かれてる気分。

『亮平くん？』

｢ん？どうしたの？｣

『…ううん。なんでもない』

2人並んでテレビを見ながら時間を過ごすが、私がなんかしてしまったのか不安になってしまう。

『私なんかしちゃった？』

｢え？なんにもないけど…どうしたのさっきから｣

じーっと亮平くんの目を見つめるが、なんだかピンと来てないみたい。

『…本当にわからない？』

｢ごめん…わからない｣

わからない亮平くんの肩に手を置き、グッと顔を近づけた。

あと少しで亮平くんに触れる時

｢あ…北斗だ｣

テレビに映る北斗に、視線が向いてしまい私の唇は亮平くんに届かなかった。

なんだか不満になり、少しだけ眉をひそめ亮平くんをじっと見つめる。

『…ねぇ、なんでキスしてくれないの？』

｢え？キス？｣

『うん』

｢ごめんね？気が付かなかった｣

ゆっくりと私に近づいてくる亮平くん。

キスをされるものだと思い少し構えると、柔らかい感触が私のおでこに感じた。

『…なんで』

｢え？キスしたよ？｣

『違う…私は唇にして欲しいの…』

恥ずかしくて顔が熱くなりながら亮平くんに訴えると、困ったように笑い私の頬に手を添えてきた。