阿部の恋人はSixTONESの紅一点2 (ページ15)

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家に帰るまでのタクシーもずっと手を握ったまま。

たまに、握った手の指でAちゃんの手の甲をなぞるとその度にびっくりしたように俺の方を見てくるけれど、あえて気が付かない振りをしていた。

それから、軽く近くのスーパーで買い物をして家に着くなり、玄関でAちゃんを抱き寄せた。

『わ！りょ、亮平くん？どうしたの？』

｢…ん？Aちゃんを独り占め出来るなって｣

『え？』

｢今日楽屋でSixTONESとずっと喋ってたから｣

『ん？』

よくわかってない様子のAちゃんを少し強く抱きしめる。

｢…俺も構って欲しかった｣

『…亮平くん…もしかしてヤキモチ？』

その言葉を聞いた瞬間恥ずかしくなり、Aちゃんの首元に顔を埋める。

｢…｣

『…ごめんね。亮平くんの気持ち気がついてあげられなくて』

｢ん…。Aちゃんが謝ることじゃないよ。俺が子どもなだけ｣

『私ね亮平くんが1番だよ』

｢…Aちゃん｣

『亮平くんが好き』

｢もっと言って｣

『ふふ。亮平くん大好きだよ。1番大好き』

子供をあやす様に優しく抱きしめてくれるAちゃんに甘える。

｢俺も好き｣

『嬉しい』

｢…Aちゃん｣

『ん？』

Aちゃんを抱きしめたままそのまま頬に優しくキスをした。

その後も耳にキスをして、首元にもキスをする。

『亮平くんくすぐったい』

Aちゃんから少し離れて触れるだけのキスをした。

優しく触れるだけのキスから始まり深くキスを繰り返す。

『ん…』

｢Aちゃん…ご飯後ででもいい？｣

『仕方がないな…いいよ』

ちょっと恥ずかしそうに笑うAちゃんの返事を聞くとそのまま、手を引き寝室へと向かった。

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