�眞呂醗ど� ページ45
最近Aの元気が無いななんて思っていた。
佐々木って奴の事件の後は、まぁ割と普通だったけど、ここ最近はなんだか空元気な気がする。
それに、阿部ちゃんの話を聞いたら時に明らかになにかが変だった。
でも、俺がどこまで踏み込んでいいものなのか。
�眞�｢ごめん。待った？｣
｢全然。俺も今来たところ｣
今日は久しぶりに、阿部ちゃんからの誘いでサシ飲みに。
�眞�｢どうしたの急に聞い欲しいことって｣
｢んー。俺失恋したんだよね｣
お互いの飲み物と頼んだ料理がテーブルに置かれ呼ばれた理由を阿部ちゃんに聞くと、まさかの言葉に手が止まる。
�眞�｢…A？｣
｢うん。そうだよ｣
隠すことも無くはっきりと認めた。
｢俺さ。佐々木の事件の後Aちゃん送った時に告白しちゃったんだよね…で、この前はフラれた。わかってたんだよ。フラれるって…馬鹿だよな｣
そのまま、お酒を呑む阿部ちゃん。
だから、Aも元気がなかったのか。
�眞�｢…A最近元気なかったのはそういう事か｣
｢まじでごめん｣
�眞�｢別に、阿部ちゃんが悪いわけじゃないでしょ。Aが選んだ道なんだし｣
｢…その選択させてしまったのは俺だからさ｣
いつもより飲むペースが早い阿部ちゃん。
相当きてるみたいだ。
｢…なんであの時言葉に出しちゃったんだろうな。気がついたら言葉になっちゃってて気がついた時にはもう戻れなかった。まだ、早いってわかってたのにな…｣
俺はひたすらに阿部ちゃんの言葉を聞き続けた。
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2021年6月26日 9時
