阿部が恋したのはSixTONESの紅一点2 (ページ36)

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その後の私ページ36

佐々木さんとの事件後、ラウちゃんとはちゃんと仲直りすることが出来た。

ラウール｢Aちゃんが無事でよかった…｣

『ごめんね？』

ラウール｢もう、許さないんだから！僕とデート5回したら許してあげる！｣

『…うーん。いいよ！5回ね？』

ラウール｢本当に？！じゃ、僕行きたい所めめと康二くんと決めるね！｣

『あ、めめと康二くんと一緒なのね』

ラウール｢うん！｣

2人っきりにならないようにしっかり気の使える子だ。

なんて思ったのは先日の話。

田中｢あいつ、終わったな｣

ポンっと楽屋のテーブルに置かれた週刊誌。

【佐々木ユウキ数々の女性問題発覚？！】

表紙に大きく書かれた見出し。

松村｢自業自得でしょ？Aにあんな事したんだから｣

森本｢これで少しは落ち着けそうだな｣

ジェシー｢いやースッキリした！｣

京本｢ざまぁみろだね｣

自業自得。

私もそう思う。

だから、佐々木さんに対し可哀想とかそんな感情は一切なくて、むしろこれから被害者の女の子が出てくる事が無くなったと思うとホッとする。

ホッとするのはいいけれど私にはまた別の悩みが。

｢俺、Aちゃんの事が好きだ｣

急に思い出すあの日の亮平くんとの記憶。

髙地｢Aどうしたの？ぼーっとして｣

『え？！なんでもない！なんでもない！』

こちに急に声をかけられて動揺する。

田中｢Aもしかしてまだあいつになんか変なことでもされた？｣

『されてないよ！話したこと以上のことは何も無い！』

田中｢じゃ、なんでそんな動揺してるんだよ｣

『いや、考え事してただけ。急に声かけられたからびっくりして。ちょっとトイレ行ってくる！』

田中｢おい！1人で出歩くなって言っただろ！｣

後ろから樹の声が聞こえるが、私は無視して全速力でトイレに向かった。

『…はぁ』

鏡の前の私は、顔が赤くなっている。

だって、初めてだったんだもん。

告白されたのが。

忘れてなんて言われたけど忘れられるわけないよ…。