阿部が恋したのはSixTONESの紅一点2 (ページ26)

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覚悟の裏には… ページ26

タクシーを降りると見える大きなホテル。

テレビでもよく特集されている高級ホテルだ。

帽子を深く被り、中へ入り上まで向かうエレベーターに乗り込む。

13階のボタンを押して上がって行くエレベーターの中では1人。

今にでも逃げ出したいのにもう後戻りは出来ない。

到着を知らせるベルが鳴りフロアに降りると静かな空間。

そのまま1302の部屋を探すと目の前には現れてしまった目的地。

目の前で立ち止まり大きく息を吸い覚悟を決める。

インターフォンを押し少しすると扉開き、目の前には1番会いたくない男が立っていた。

佐々木｢来てくれて嬉しいよ。ほら入って｣

大きく開かられた扉。

私はその扉の先に1歩踏み入った。

それを確認すると、パタンと後ろで扉が閉まる音が。

佐々木｢わかってるんでしょ？この後どうなるか｣

『…約束守ってくれるんでしょ？』

佐々木｢そりゃもちろん。終わったら写真は消すし、みんなの情報と流さない｣

『…』

佐々木｢まぁ、そんな硬い顔してないでこっちおいで｣

無理矢理引かれたて連れてこられた部屋の奥。

佐々木｢どう？綺麗でしょ？｣

大きな窓のその先に、綺麗に光る観覧車。

きっと大好きな人とここに来たら嬉しいんだろうけれど、今の私には絶望の光にしか見えない。

『…なんにも思わない』

佐々木｢みんな喜んでくれるのにな…。Aちゃんは硬いよ。周りのガードもAちゃん自身も。でも、そういう方が燃えるよね｣

グッと手を引かれバランスを崩すとそのままベッドへ倒れ込む。

佐々木｢大丈夫だよ。そんな不安顔しないで。｣

慌てて起き上がろうとすると、その上から覆い被さる佐々木さん。

そして、そっと私の頬を撫でる。

佐々木｢怖いのは最初だけ…途中から気持ちよくなるから｣

近づいてくる佐々木さんから目を背けるように目をぎゅっとつむった。