星降る夜に君に恋した (ページ12)

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流れ星が10 ページ12

Aside

私が目を開けた時、そこに居たのは天馬君だった。

司「天星…！良かった…無事目が覚めて…」

『…な、んで…？』

司「何でって言われてもな…強いて言うなら、お前が心配だった。それに、忘れ物だ。」

天馬君が差し出してくれたのは、私の生徒手帳だった。

司「電話をかけても誰も出ないから、これに書かれている住所まで来てみたんだ。それで、鍵が開いてて、ドアを開けてみたらお前が倒れてて…ただの熱で良かった。」

熱…か。でも、天馬君に移したら悪いから、帰ってもらわないと。

『…今日は…っ…帰って…？』

司「嗚呼、なるべくすぐ帰る。そうだ、連絡先だけ、交換してもいいか？困った時でも、何でもない時でも、天星と連絡がしたい。」

『……ふぅ…御自由に。』

と、言って携帯の画面を差し出す。
連絡先が追加すると、天馬君は帰るのかと思ったけど、私の手を握り締めて、その場に居座った。

『…は？…熱移っても、文句無しで…』

今日は両親は帰らない日なので、安心して眠りについた。