poison[ポイズン]:毒、毒物、毒薬__BTS__ (ページ12)

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side JK

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JM「なんにも分からない。ジョングギは何か心当たりない？」

心当たり、そう聞かれて思いつくのは一つだけ

JK「チョコレート、ですかね」

JM「チョコレート？」

JK「この前先輩の家に行った時、瓶に入った大量のチョコレートがあって、美味しそうだったから食べたいって言ったんです」

JM「あぁ、そういえばキッチンで揉めてたね」

JK「そしたら先輩、凄く焦った顔してすぐに僕を瓶から遠ざけました。あんなに感情的になる先輩、見たことなかったのでビックリして、次の日先輩に聞いてみたんです」

JM「なんて？」

JK「あのチョコレートは高級なんですか？って。まさかそんなこと聞かれると思ってなかったみたいで動揺してました。知り合いのショコラティエに作ってもらってるって言ってたんですけど、それにしても反応がおかしいなって」

見た目は普通のチョコレートだったし、知り合いに作ってもらえるなら僕にくれても良かったのに

そもそも大抵のものは、欲しいと言ったら譲ってくれる人だから、何故あのチョコレートだけあんなに執着しているのか

よっぽど思い入れのあるものなのか、それとも秘密があるのか

JM「チョコレートか。会社では食べてるとこ、見たことないけどな。そもそもあいつ、甘いもの苦手だし」

確かに、そこもおかしいところだ

JM「ふふっ。そういえば全然関係ない話だけど、チョコレートって犬や猫には毒なんだって。不思議だよね、人間は美味しい美味しいって食べるのに」

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その夜、僕はよく寝付けなかった

あの瓶に入ったチョコレートと、ジミニヒョンの話が頭から離れなかった

JK「ふっ、まさかね…」

先輩は犬や猫じゃない
ちゃんと人間だ

チョコレートの毒で死ぬわけがない

ぼんやりと、昔近所で飼われていた犬を思い出す
飼い主が知らぬ間にチョコレートを食べて、次の日に死んだ、あの犬のことを

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