EPISODE.09 ページ9
-M-
ジェシーが真っ直ぐと見つめてくる。
頑張ってあげていた口角は自然と下がっていく。
なんでそんなこと言ってくるんだろう。
なんでジェシーにそんなこと言われないといけないんだ。
「俺の前では愛想笑いしないでよ」
「は......？」
ジェシーの意味わからない提案に、思考が停止する。
どういう対応が正しいのか、こんなやつを相手するのはが初めてだからよくわからない。
だから、そのままを言葉に出してしまう。
「意味、分かんないんだけど...」
「...ごめん、俺もよく分かんない」
真顔だったジェシーが、ヘラッと笑った。
俺はジェシーの意味不明な答えには返事をせず、そのまま走って逃げた。
怖かった。
ジェシーが俺の心の中に土足で踏み込んでくるんじゃないかと思って怖かった。
踏み込まれたくない。
いろいろと探られたくない。
もう、誰とも関わりたくない。
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保健室で寝たせいか、ひとりのせいか、夜はやっぱり眠れなかった。
目を閉じると、ジェシーの言葉が頭の中に浮かび上がる。
無理して笑わなくていい、俺の前では愛想笑いするなって。
意味がわからなくて、少し腹が立った。
なんで赤の他人にそんなこと言われないといけないんだ。
何度考えてもジェシーの言葉の意味がわからなかった。
(.....お前に関係ないだろ....)
ジェシーへのもやもやを拭えないまま、俺は浅い眠りへとついた。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
