EPISODE.07 ページ7
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だれかの声がする。
だれかの視線を感じる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿みんなお前のこと嫌いなんだぜ
みんなの憐れむような表情。
あいつの憎しみのこもった視線。
俺は声を奪われたように言葉が出なくて、自分の殻に閉じこもるようになった。
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「＿＿＿...つむら、松村」
「ん....せんせ....」
「大丈夫？苦しそうにしてたけど」
先生に肩を揺らされて目が覚めた。
さっきまで見ていた夢は消え去って、嫌な気持ちだけが残る。
「担任にも伝えておいたから、もう放課後だし帰りな」
先生に肩をポンとされて、体を起こした。
先生にお礼を告げて、保健室を出る。
どんな夢を見ていたのか思い出そうとすると、胸がグッと詰まる感じがして、考えるのをやめた。
寝ている間に放課後になっていて、3時間くらい熟眠していたらしい。
こうしてたまに保健室でぐっすりと眠ることがある。
保健室は静かで、でも誰かがいるという空間が安心感があってよく眠れる。
家ではひとりだから、あまり寝付けない。
教室に入ると、他に誰もいなかった。
ひとりを除いて。
「......何してんだこいつ」
後ろを向いて、俺の机に突っ伏して寝ているジェシーがいた。
恐る恐る、机にかけてあるかばんを手に取ろうとすると、ジェシーが目を覚ます。
「...ほくと...？戻ってきた...」
もしかして待ってたのか？
いや、でも待つ意味が分からないし。
「授業サボってどこ行ってたの？」
「…別に…」
どこでもいいだろ、と言いかけて言葉を飲み込んだ。
素っ気ない言い方はやめよう。角が立つ。
なんとか口角を上げて、無理やり笑顔を作って答える。
「ちょっと気分悪いから保健室行ってただけ」
「え、大丈夫なの？」
「うん、大丈夫」
じゃあこれで、と早めに引き上げようと思ったら。
「…北斗、無理して笑わなくていいのに」
ジェシーにそう言われた。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
