EPISODE.06 ページ6
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昼休みはいつも売店で弁当を買って、非常階段でひとりで食べている。
屋上の入り口の手前の階段の踊り場。
そこには使われていない机や椅子が山積みになっていて、屋上に入れないようになっている。
俺はそこの机と椅子でいつもお弁当を食べていた。
教室は騒がしいし、ひとりで過ごしたい。
ここには絶対に人が来ないし、すごく静かで、まるで学校に一人きりでいるかのような錯覚に陥る。
食べ終わった弁当のゴミをまとめて、昼休みはあと20分もあるから机に伏せる。
目を閉じると暗闇に包まれて、このままずっと闇の中にいたいと思った。
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.......ンコーン......カーンコーン.....
「ん......」
チャイムの音で目が覚めた。
時計を見ると5校時の授業がもう既に始まっていた。
うわ、授業をサボってしまった。
別にいいんだけど、変に目立つのは嫌だな。
後からなんでサボったのか教師に聞かれるのも嫌だから、仕方なく保健室に行くことにした。
高校生になって、割と保健室にはよく通っていた。
うちの学校の保健室はめずらしく男性教諭で、女子にとっては嫌だろうけど、俺は行きやすくて助かっている。
「失礼しまーす」
「お、来たな。サボり魔」
「サボり魔じゃないです。これ、お弁当のゴミなんですけど捨てる場所あります？」
俺がゴミを見せると、先生はため息をつきつつ捨ててくれた。
養護教諭の堺先生。
仏のような顔つきで、見た目も中身も優しい。
イケメンではないけど、先生目当てで保健室にくる女子生徒も多い。
そんな女子は大体先生に追い返されているのだけど。
「どうした、授業サボり？」
「まあ、はい。気づいたら授業始まってて」
「そう。まあ、好きに過ごして」
なぜか、俺には優しい先生。
そんな先生のお言葉に甘えて、ベッドに潜り込んだ。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
