EPISODE.40 ページ40
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放課後は毎日文化祭の準備があった。
京本はちょこちょこ俺らのクラスに遊びに来て、ジェシーや樹たちとおしゃべりしていた。
俺と京本には友達の友達という気まずさが漂っていたが、時々あっちから話しかけてくれることもあった。
どうやら留学から帰ってきて、クラスにはあまり友達がいないらしい。
だったらなおさら文化祭の日はジェシーと一緒がいいんじゃないかと思ったけど、結局みんなでまわることになった。
5人でまわるなら、まあ気まずくもないしいいかなと。
｢俺北斗と2人がいいんだけど……｣
｢え、でも…みんな一緒の方が楽しいんじゃない？」
｢最後の文化祭だよ？好きな子とまわりたいじゃん｣
さらっとそんなことをいうジェシー。
ジェシーは毎日のように好きということを伝えてくれるけど、俺はその言葉に慣れることはなかった。
毎日少しずつジェシーから愛をもらって、どんどん我儘になっている自分に気づく。
こんな環境に慣れてしまってはダメなのだ。
いつの間にか、ジェシーが俺を好きでいてくれることが当たり前のように感じてしまう。
｢2日目は2人でまわろう｣
文化祭は2日間あって、なかなか時間を潰すのが難しい。
だいたい1日目は友達、2日目は恋人とまわるなんて人が多いけど。
俺がジェシーの2日目をもらっていいのだろうか。
俺の顔を覗き込んで返事を待っているジェシー。
俺は断れなくて、ジェシーの言葉にこくんと頷いた。
ジェシーは本当に嬉しそうな笑顔を見せた。
今まで参加して来なかった文化祭。
最後くらい楽しい思い出になったらいいな。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
