EPISODE.36 ページ36
-松村-
ジェシーと京本が一緒にいることが多くなった。
離れていた時間を取り戻すように2人はよく一緒にいた。
お昼時間も俺のところにも来るけど、京本にお昼に誘われた日は京本と一緒に食べていた。
北斗も一緒に食べようと誘われたけど、俺だけが知り合いじゃない状況で輪になって食事をするのは嫌だった。
友達の友達が1番苦手。
今日はひとりでお昼ご飯を食べていたら、慎太郎が来た。
｢え……どうしたの？｣
｢なんだよその反応〜、俺だって北斗と2人で食べたい日あるよ？｣
｢そんな日ないだろ｣
｢あるよ！俺がどんだけ北斗のこと好きか分かってないねえ〜｣
慎太郎は冗談ぽく言いながら、お弁当を広げた。
慎太郎もこんなふうに、時々俺への好意を言葉にして伝えてくれる。
それは、俺が俺自身を傷つけないように慎太郎が気を使ってくれているんだと思う。
慎太郎は愛に溢れた人。一緒にいると自然体になれる。
慎太郎はひとりでペラペラと喋っていた。
ひとりでも楽しそうだから、それを見てるだけで俺も笑える。
俺が笑うと慎太郎も嬉しそうにするのが不思議だ。
｢なんか北斗とこんな風に話すのめっちゃ久しぶりで楽しい｣
｢ふふ、ひとりで喋ってるだけじゃん」
楽しそうな慎太郎に思わず笑みがこぼれる。
「北斗、表情柔らかくなったよね」
「え？そうかな……」
「うん。でも分かる、ジェシーと触れ合った人はみんなそうなってくんだ。ジェシーの大きな愛で包まれる感じ？」
「ああ……なんか分かる気がする」
ジェシーと一緒にいると毒気を吸い取られるというか、楽しい雰囲気に包まれる。
ジェシーの周りはいつも笑顔で溢れていた。
それは紛れもなく、ジェシーがいつも笑顔だから。
俺がよく笑うようになったって慎太郎は言う。
でもそれは、ジェシーだけが原因ではない。
「慎太郎もだよ、愛に溢れてる」
｢俺が？俺はただひとりでうるさいだけでしょ｣
「ううん。慎太郎といるとさ、すごい面白いし、周りを明るくするよね。一緒にいると笑顔になっちゃう。」
だから、俺の表情が柔らかくなったというのなら、慎太郎も樹も影響している。
樹は慎太郎やジェシーみたいな元気さはないけど、誰よりも優しくて気遣いやなのを知っている。
俺は周りへの影響作用何にもないから、3人は本当にすごいと思う。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
