EPISODE.32 ページ32
-M-
俺のことを好きだと言ってくれたジェシー。
俺の分まで俺のことを愛す、って変な言葉だけど。
あの日以来、ジェシーは本当に毎日のように好きという思いを包み隠さず伝えてくれた。
お昼時間に2人で過ごすことも増えて、2人で帰ることも多くなった。
樹と慎太郎がついてくることもあれば、時には俺が1人でいられるような時間も作ってくれた。
ジェシーは樹と慎太郎に俺とのことについて話したり、相談してるみたいだけど特に嫌な気持ちはしなかった。
不思議だな、つい数ヵ月前は3人が俺に近づこうとするだけでもとても嫌だったのに。
｢北斗、見て見て。焼きそばパンゲットしたー！｣
昼休み、俺がいつもの場所で食べていたらジェシーがパンを抱えてやってきた。
今日は樹と慎太郎はいない日らしい。
つまり、ジェシーと2人でお昼ご飯を食べることになる。
売店で1番人気の焼きそばパンをゲットしてジェシーは嬉しそうだ。
｢北斗お昼ご飯それだけ？｣
｢うん、コンビニで割引されてたやつ｣
俺が食べているのは売れ残って半額になっていたサンドイッチ。
特に食べたいものもないし、あまりお金も使いたくないから。
｢北斗に焼きそばパンあげる｣
｢え、いいよ。焼きそばパン争奪戦勝ち抜いたんでしょ？ジェシーが食べなよ｣
｢ううん。北斗に食べてほしくて争奪戦してきた。美味しいから食べて？｣
そう言って、俺の手に焼きそばパンを置いた。
ジェシーはいくつか買ってきたパンを食べ始める。
こういうジェシーの行動のひとつひとつ、俺のことを好きでいてくれるんだと実感する。
｢……ありがとうジェシー｣
｢どういたしまして｣
にっこりと笑ったジェシーに胸がキュンとするのは、何かの勘違いだろう。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
