EPISODE.31 ページ31
-J-
北斗のことが好きだと自覚してから、俺は北斗のことばかり考えていた。
北斗は俺にどんな反応を示すかな、どう思ってるのかなって。
さすがに北斗も同じ気持ちだとは思えなかったから、フラれる覚悟は出来ていたけど。
北斗からの返事は思いもよらない悲しい言葉だった。
俺とは付き合えないとか、好きじゃないとかそういう風に言ってくれたらいいのに。
俺を傷つけないためにとか、色々と考えてくれたんだと思う。
だけど、自分自身を蔑む北斗が悲しかった。
自分はジェシーに好かれるような人間じゃないって。
俺は北斗を傷つけるやつは許さないと思っていたけど、北斗自信が北斗を傷つけてしまうなんて。
そんなことを言う北斗に腹も立ったけど、数年をかけて染み付いた価値観はすぐには変えられない。
だったら俺が北斗のいいとこたくさん伝えて、愛を伝えればいいじゃんってそう思った。
俺のことを好きになってもらうとかいう以前に、まずは北斗の自己肯定感を高めなければならない。
だから手始めに。
｢まず、俺が北斗のことを恋愛感情で好きって言うことは常に忘れないでね？｣
そう伝えると、やはり北斗はでも……と何か言いそうだったので。
｢俺の気持ちに口出す権利は北斗にもないからね？｣
そう言うと北斗は黙るしかなかった。
いつも相手を思ってばかりで自分に関心がない北斗。
俺がたくさん好きだって伝えるから。
まずは北斗が北斗のことを好きになってね？
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
