EPISODE.25 ページ25
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｢北斗は怖がりだね｣
｢へ…………｣
ジェシーの大きな両手が、俺の頬に添えられる。
優しい顔したジェシーから目が離せない。
｢俺は難しいこととか考えないからさ、感じたことそのまま言うんだけど｣
｢……うん……｣
｢俺は北斗と一緒にいて楽しいし、関わりたくないとか言われても、俺はガンガン北斗に近づいちゃうよ？｣
両頬を包まれて、くっと顔を上げた状態で真っ直ぐとジェシーは語りかけてくる。
なんだこの体勢と思いつつ、ジェシーに魔法をかけられたように動けない。
ジェシーに触れられると、言葉をもらうと、凍っていた心が少しずつ溶けていくようだった。
｢でも、いつかは、俺のこと……｣
｢ならないよ。嫌いになんて、絶対にならない。｣
｢……でも、でも……｣
｢俺も樹も慎太郎も、北斗のことを嫌いになることなんて絶対にないよ｣
こんなにもはっきりと言い切るジェシー。
どうしてそんなふうに言ってくれるんだろう。
ジェシーは最初から俺に関わってきて、優しくしてくれて。
ジェシーがいつまでもこんな風に接してくれるとは思えない。
｢……俺は、分からない……なんでジェシーが俺と関わりたがるのか、……そんな風に言い切れるのか……｣
｢なんで……って言われると……｣
難しいことは考えないと言ったジェシー。
俺の問いに、自身の感情を言語化しようとしてくれている。
ジェシーは考えながら、俺の目をじっと見る。
ジェシーに見つめられると、緊張して胸がドキドキした。
｢……綺麗な目……｣
｢え｣
ジェシーがボソッとそう言った。
聞き間違えかえと思ったけど、ジェシーはうっとりとした表情。
(え、どういう表情……？)
ジェシーが頭の中で何を考えているのか全く予想できなくて、ドキドキしたまま言葉を待つ。
｢……分かった｣
｢へ…………｣
｢俺、北斗のこと好きだわ｣
｢……え、と……？｣
腑に落ちたようなスッキリとした顔でジェシーはそう言った。
自分の気持ちに整理がついたみたいな、そんな顔をしている。
前も同じようなことを言われた。
だけと、"好き"のニュアンスが前とはちがう。
俺が頭で必死に考えていると、ジェシーが改めて伝えてくる。
｢俺、北斗に恋してるわ｣
ジェシーに真っ直ぐとそう言われて、俺の頭は一気に思考停止した。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
