EPISODE.01 ページ1
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「なあ、おまえ気づいてる？クラスのみんなお前のことが嫌いなんだぜ」
中学のとき、友達だと思っていたやつにそう言われた。
それからクラスのみんなは必死のフォローをしてくれたけど、それが逆にあいつの言葉を肯定しているように聞こえて。
それから俺は心を閉ざして、口を紡いで、ただ笑顔を顔に貼り付けただけの高校生になりました。
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最悪。
席替えのくじ引きを握りしめ、黒板に書かれた座席表を見上げる。
19番。一番後ろの窓側の席。それはいい。よく引き当てた。
しかし周囲の人間。俺の前をくじ引きで引いたのはジェシー。
外国人の代表みたいな名前したジェシー。苗字は知らない。
このジェシーという男、名前だけでなく見た目も性格もまあ目立つやつで。
常にうるさい。クラスメイトをあまり把握していない俺ですらどんなやつか分かるくらい。
ジェシーはクラスのムードメーカー的存在で、周りにはいつもたくさんの人で溢れている。
ほら、すぐに。俺の前は人でいっぱいだ。
「ジェシー、いい席引き当てたな」
「ほんと、ラッキー」
「いいなー。変われよ」
わいわいと人が集まってきて、俺はひっそりと身を隠す。
そんな俺に構わず、ジェシーは大きな声で声をかけてきた。
「名前なんだっけ？」
高校生活３年目。ジェシーとは初めて同じクラスになったけど、もう3ヶ月も経っているのだけど。
まあいつも静かにしている俺の名前を知らないのも当然か。
「ばか、北斗だよ」
「クラスメイトくらい覚えろ」
ジェシーと一緒にいる田中樹と森本慎太郎が俺の代わりに答えた。
この二人は同じ中学校で、割と仲よかったけど訳あって今は全く喋らなくなった。
「北斗？前後の席よろしくね！」
元気な声でそう言ったジェシーに笑顔で同じように返した。
無愛想にするより、笑顔でやり過ごす方が楽だと気づいたから。
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たむら(プロフ) - なつほく。さん» ありがとうございます。初めてコメント頂けてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします( ˘︶˘ ) (5月7日 19時) (
レス) id: 9b094e61db (このIDを非表示/違反報告)
なつほく。(プロフ) - はじめまして！ほくじぇの2人が好きで読ませて頂いています！！お気に入り登録もさせて頂きました！！これからの更新も楽しみにしています！！ (5月6日 23時) (レス) id: 77d33224f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむら | 作成日時：2022年2月22日 22時
