幼馴染みと仲間家と〈11〉 (ページ26)

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夜ページ26

Aside

11時

YouTuberのみんなはまだ活動時間内

マホトは部屋で編集

相馬は部屋で寝ちゃった

あ、へきほーはライブから帰ってきて風邪をぶり返して家で安静にしてるみたい

サグワはゆうこんくんと部屋で歌詞を書いてる

だから今はリビングには私とジンくんだけ

ジン｢...大丈夫？｣

そう、この時間帯はアレが起こる

今までは２人だったから大丈夫だったけど、今はマホトたちがいる

特にマホトには迷惑かけたくない

あ｢...大丈夫｣

編集してるってことはイヤホンしてると思うから気づかれる確率は低い

ジン｢薬効かないよな｣

あ｢全然効かない｣

病院から貰った薬はしっかり飲み続けているのに効かない

あ｢あ...きたかも｣

ジン｢トイレ行こ｣

嫌なものを感じた私はトイレに駆け込んだ

あ｢ゴホッ...ヴッ...｣

ジン｢(((背中さする｣

あ｢オェッ...｣

慣れるもんじゃない

毎日毎日こんなの続いて、慣れもしない

苦しい、辛い

マホトにもこうやって隠すのも、辛い

なんで私だけ

なんでほかの人とちがうの？

ねぇなんで？

あ｢...なんでっ｣

泣いてどうなるわけでもない

ジン｢A...｣

あ｢どうしたらいいのっ｣

ジン｢Aにとって辛いのは何？

毎日これが続くこと？

それともマホトに隠し続けること？｣

あ｢私にとって、辛いこと...

それは...どっちも...｣

ジン｢どっちもなら、もう言うしかないよ

マホトに言ってさ？

それから処置を考えよう？

入院するのか、実家に戻ってみるか、このままいるのか｣

あ｢まだライブは東京が残ってる...

18日までは、秘密にする

それで、19日からは...実家にいようかな｣

ジン｢でもさ、実家ってマホトの実家と近いんじゃない？｣

あ｢ちかいよ

でも、マホトのママにも説明すれば、協力してくれるはず｣

ジン｢そっか｣

あ｢ジンくんごめんね｣

ジン｢ううん

こっちこそ、力になれなくてごめん｣

あ｢力になれてるよ、十分

こうやってそばにいてくれるだけでも｣

ジン｢それマホトに言ったら殺されるw｣

あ｢ほんとのことだもーん｣

ジン｢ははっw

じゃあリビングに戻るか？｣

あ｢うん｣

マ｢あいつ何か変な気がしたな...｣