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雅｢名前ーーー！！｣
莉菜｢また、きた。｣
雅｢またとか言うなよー！！｣
莉菜｢はいはい。｣
元気よくやってきたのはクラスメイトの雅紀くん。
翔くんの親友で、いつもは雅紀くん、翔くん、莉菜、私の4人で行動することが多い。
｢どうしたの？？｣
雅｢バレンタインだからチョコちょーだいっ！！｣
莉菜｢うわー自分から言うとか無いわー。｣
雅｢うっさいな！俺は名前から貰いたいんだからいいだろ！！｣
莉菜｢おバカさん、この子生憎彼氏いるの。そりゃあモッテモテのね！！｣
雅｢そんなの関係ないじゃん！実際翔ちゃんせっかくのバレンタインなのに女の子のところばっかだし！！｣
莉菜｢このあいばか！！何で地雷踏むようなこと言うのさ！！バカ！｣
雅｢んなの、｢もー！！黙らんかい2人とも！！｣｣
雅『はい、すいませんでした。』莉菜
はぁ、とため息を付きながら廊下にいる翔を見る。
まぁ、付き合う前からは知ってた。
翔くんは女の子から凄いモテていて昨年のバレンタインもたくさん貰ってて、夏前までチョコが残っていたくらいだった。
まだ付き合って数日しか経っていない私たち。
イベントなんてこれが初めてで。
それに初めての彼氏で経験値が足りなさ過ぎてどうやって手を打ったらいいのか分からない。
しかもこんなに自分にドス黒い感情が芽生えたのも初めてで。
何もかも初めてで私はどうしたらいいの、？
雅｢名前、名前！なんか疲れきった顔してる、大丈夫？？｣
莉菜｢お前のせいだわボケ！！名前、ほんとにやばいよ？保健室行く？？｣
｢ううん、大丈夫。2人ともありがと。｣
雅紀くんと莉菜にガトーショコラを渡して足早にトイレへ向かった。＿＿＿＿＿＿
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作者名：杏仁 | 作成日時：2017年3月23日 22時
