僕の妹ですが、何か？【呪術廻戦】

20.呪霊と ページ21

抱きついてきたお兄ちゃんから離れて、いよいよ廃病院へと体を向ける。




その間、2体の呪霊を出した。




白夜(びゃくや)は九尾。




妖狐だから人の姿に化けることができる。






普段は何故だかお兄ちゃんにそっくりな人間に化けて出てくるからたまに間違えそうになる。






許すまじ。










鬼庵(きあん)は黒鬼。







これだけ聞くとすごく怖そうだけど、実はそんなことなくて、怒らせなければ温厚だよ。







私が封印を解いて見た現代をすごく気に入ってるみたい。









私の大切な親友で相棒。






そんな2人は特級仮想怨霊として登録されている。





「ふぅ……久しぶりの外は気持ちがいいですね」



「あ！A！もしかして昨日言ってた任務！？」



『そーだよ、頑張ろうね』



「Aの為ならなんだって！」



「やけに張り切ってますね、鬼庵。いつもは外に出ると周りのものに目がいってろくに働いてなかったじゃないですか」



「だってAの初任務だぞ！今まではコソコソやっててロクな力出せなかったけど…今日からは思いっきりAのために暴れてやれるんだ！」



「…物騒なこと言わないでください、やりすぎるとまた封印されますよ」



「うっ…それはそうだけど…」





何やら二人で話してるみたいだけど小さくてよく聞こえないや。




『二人ともー、話してないで早くおいで』



「！すみません、少し立ち話を……」



「アタシたち浮いてるじゃん」



「浮き話し……？」





相変わらず仲のいい二人を連れて廃病院の中へと足を踏み入れた。

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