村上魚店。8 (ページ4)

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三人で昼メシ食うて、流石に午後は手伝わへんよなぁと思うたけど本人はやる気満々。

黒「たつ午後も手伝ってくれるん？」

緑「お手伝いするぅ！たぁくんな、いっぱいお手伝いしてオカンにほめてもらうん！」

えぇなぁたつは、、、
俺も頑張るから雛ちゃんにめっちゃ褒められたいわ～←

黒「ほな店行こか！午後もよろしくな？」

緑「んふふ～、たぁくんお兄さんやからがんばれるねん」

はいはい、くまのお兄さんな←

午後もたつは常連さんと楽しそうに喋ってて、俺も安心してお客さんの相手をしとった。

夕方前のピーク、俺も雛ちゃんもたつの事を気にかけてやる余裕がなくて、たつがどこにおるかも把握してへんかった。

やっとお客さんが引いて、店先におったはずのたつを探したら、おらん。

黒「雛ちゃん！たつおらんで！！」

紫「たつ？ここにおるで(笑)」

雛ちゃんの所に行くとまさかのカラの発砲スチロールの箱に収まって爆睡しとった。

黒「たつ、、出荷されてきたんか(笑)」

エプロンの端っこぎゅっと握って、ニコニコしながら寝とるたつを見て、思わず笑みが溢れた。

黒「今日はいっぱい頑張ってくれたからな、疲れたんやろな」

紫「ヨコ、起きるまでここにおらせてあげよか(笑)」

目が覚めて一人やと寂しいやろ？って。

黒「せやな(笑)出荷されんように見守っとこか」

門限ギリギリになってやっと他の子どもらが帰ってきた。

黄「たつは？」

黒「そこにおんで(笑)」

黄「うわっ、何でこんな所で寝てるん？」

亮は起きたてのたつに抱きつかれたら魚臭くてイヤや言うて章大と家の中に入っていった。

たつ、オトンはたつが魚臭くても抱きしめたるからな！！←

橙「たつお手伝いしてたんやなぁ、えらいなぁ」

緑「んぅ、、りゅーちゃ、」

いっつも思うんやけど、寝起きのたつってめっちゃ可愛い。
ちょっと舌ったらずな感じ？やっぱりまだまだ甘えん坊やなぁって感じる。

橙「起きたん？隆兄とお家入ろ？」

隆平めっちゃお兄さんやなぁって感心してたのに、まさかの発砲スチロールに入ったままのたつをズルズルと引きずって行った。

黒「雛ちゃん、たつ出荷されてったわ(笑)」

紫「せやね(笑)良い所に出荷されて行ったな(笑)」

赤「ただいま、って何笑ってたん？」

黒「ん？たつは家族のアイドルやなーって話し(笑)」

我が家の末っ子たつ、これからもみんなを笑顔にしたってな？

終