村上魚店。8 (ページ25)

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海から無事に帰ってきたのは夜やった。

黒「っはぁ…疲れたー」

橙「オトン、お疲れ様でした！夕飯は僕とオカンで作るからゆっくり休んでくださいねっ」

ホンマ、隆平は優しい子に育ったなぁ…雛ちゃんそっくりやで。

緑「ん～、たあくんまだたべれりゅ…」

…たつっていつ食欲なくなるんやっけ？←

黄「なぁしょーちゃん、お風呂入らん？りょーベタベタなんイヤや」

青「そうやねぇ、入ろっか」

お、今日は珍しく章大と入るんやな。

赤「亮、すばくんと入らんの？」

黄「入らん、りょー日焼けしたからなんか恥ずかしいもん」

いやいやいやいや、ちょい待て。
何をどこで恥ずかしがってん！！

すばるもニヤニヤすなよ！！

黒「ほら、二人とも早よ入っといで」

ホンマ、この子らは自由やなー…
けど可愛い俺と雛ちゃんの子どもや。

そう思いながら目を閉じた。

紫「オトン！オトン、ご飯やで」

黒「んん…雛ちゃんヨコって呼んでぇや」

赤「オトン！何寝ぼけてるん(笑)」

ガバっと顔を上げると、全員揃っとった。

橙「おはようございます、オトン」

俺机に突っ伏したまま寝たんや。

黒「ごめんな、飯食おか」

橙「オトン、今日はもちろんいつもお疲れ様ですっ、これ…僕たちからプレゼントです」

隆平が俺の前に置いた物。
それは俺がめっちゃ好きなビールやった。

紫「ヨコが寝てる間に子どもらでお金出し合って買うたんやで、良かったなぁ」

黒「…っ、ありがとう…大切に、飲むな？」

いつのまにか大きくなって、いつのまにか人の気持ちをちゃんと考えられる子になって、俺たちの元を巣立って行くんやな……

黄「うわ、オトン鼻水垂れてるやん！めっちゃ汚い」

緑「ねぇねぇ、ごはんまだぁ？たあくんおなかペッコペコー」

青「しょーちゃんあとで海の絵書くから早よ食べよ？」

…お前ら…オトンの涙無視なんやな。

赤「オトン、今日は飲んだらえぇやん」

ポンって肩を叩くすばるは一体どこポジションやねん！

紫「ヨコ、お疲れさん」

子どもらに無視されても、1日の終わりは雛ちゃんの笑顔で終われそうやから今回は良しとしとくわ←

終