村上魚店。8 (ページ21)

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隆平のナイスアシストも虚しく、結局途中で寄ったサービスエリアでもグズって、困り果てた雛ちゃんが食べ物で釣ったんやけど全くアカンかった。

黒「腹減ったら勝手に食うやろ」

我が家は子どもが多いってのもあるから、一人にそこまで付きっきりにならへんようにしとる。

病気の時は別やけどな。

黄「たつ、これから海行くのに何暗くなってるん？」

さっきまでヤイヤイ言うとったやん、何で突然忘れた風なん？

青「たつ、しょーちゃんとおにぎり半分こしよ？」

緑「、、、する」

隆平のギャグでもアカンかったのに、章大の柔らかい言い方にやっとたつの機嫌が上向いてきた。

紫「はぁ、やっと出発できそうやね」

何とか丸く収まって、目的地に向かって車を走らせてると今度は亮がグズグズ言いだした。

黄「りょーすばくんのお膝座りたい、、」

紫「亮、高速道路はみんなシートベルト付けなアカンねんで？せやからお膝は無理なんやで？」

黄「イヤやもん、りょーすばくんとお話しするんやもんっ」

紫「そんなにワガママ言う子は家帰り！」

たつよりいくらか強めに言うたら、亮の目にはみるみるうちに涙が溜まっていった。

赤「亮っ、海着いたらすばくんが一緒に浮き輪したるから、な？」

さすがのすばるも危険を察知したんか後ろを振り向いて必死に言い聞かせとる。

せやからそれ浮気がバレた彼氏やねんて。

黄「、、っや、イヤやぁっ、、すばくんとおりたい～」

すばるが話しかけたせいで亮には逆効果やったらしい。

紫「亮！もう少しや言うてるんやから我慢し！」

泣き出した亮に何言うても無理なのわかってるやろ？雛ちゃん、、、。

橙「ほ、ほーら亮ちゃーん、りゅ「うるさぃ～」

まだ名前すら言えてないやん隆平(笑)

亮がグズってる間、さっきまで泣きべそかいとったたつは章大と楽しそうに喋っとった。

ホンマ、章大は我が家の天使やなぁ←

赤「亮？すばくん亮が泣くとめっちゃ悲しくなんねん」

せやから泣かんで？って彼氏彼女か！！

黄「そっ、なん？、、っほなりょー泣きやむぅっ」

もー、ホンマ、、俺ら何見せられてるん？

紫「オトン、お茶でも飲む？」

黒「おん、もらう」

真後ろの席で雛ちゃんがペットボトルのお茶を渡してくれて、それだけで俺の気持ちは軽くなった。

赤「オトンはホンマ単純やな、、、」