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ギルドの過去4 ページ5

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…


この一定の音で我は目を覚ました。



ギ「…ここは。…!ルーサ!!」



我はベッドにうつ伏せで寝ており、
所々、包帯がまいてあった。


我はハッキリと目が覚め、
我のものとは違う一定の音に耳を傾け、
隣のベッドを見た。


ギ「…よかった。まだ生きている。」


息はまだ弱いが、
この音が生きている事を知らせていた。


ガチャッ…


ギ「…!!」

?「あら、起きてたの?」


ドアを開けたのは、あの凛とした声の持ち主だった


ギ「我らを助けてくれたのか…」

?「えぇ、少女は危ないけれど
貴方はもう大丈夫よ」

ギ「恩に着る…。それと此処は…」

?「あぁ、ここはお城。私はここの妃よ」

ギ「な、なんと無礼なことを…」

?「いいのいいの。私の名前はコノハ。」


この妃が後にかおりの母親となる。


ギ「我の名はギルドだ。隣はルーサ」

コ「…ルーサは天竜人に撃たれたのね?」

ギ「あぁ…。ルーサも天竜人だ。
我は天竜人の護衛。赤目族だ。」

コ「あの子も!?なのに、何故!」

ギ「…。ルーサは天竜人を辞めたいと
言ったのではないだろうか…。」

コ「え?」

ギ「ルーサは金の自由より、自分自身の自由が
欲しかった。だからマリージョアを出てきた。」

コ「そういうことだったのね…。」


ル「…ンッ」

ギ「ルーサ!!」

コ「よかった。目が覚めたわ。」

ル「…ギルド?」

ギ「何故、我を庇ったんだ!」

ル「だって…大切な…相棒だから…。
それ…に、ギル…ドなら私を助けて…くれると
思った」

ギ「…!…当たり前だろう…」

ル「ねぇ…ギルド…。私…は、もう…すぐ…」

ギ「その先は言わないでくれ!頼む!」

ル「自分…の命の…終わり…なんて…
分かって…しまうの…ね」

ギ「…!!」

ル「私は…貴方…が居てくれて…楽し…かった。
相棒だ…って言って…くれ…たのも、
つまみ食いを…した…のも。全部…」

ギ「…」ポロポロ

ル「ギルド…何を…泣いてる…の?」

ギ「…我がもっと強ければ…」



ル「貴方…は、強い…。だから、


私の…分…まで、







生きて…」



ピーーーーーーー



ギ「ルーサ!!!ルーサ!!!!

目を覚ませ!」

コ「ドクター!少女の容態が!」

ド「心拍数は安定していたのに!!」


この甲高い音は…命の終わる音。
この音は…Drが諦めるまで鳴り響いた。


ギ「我らは一心同体。

何故、一緒に死なせてくれない…!」



これが我の一生の後悔だった。

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カオP(プロフ) - ゆきさん» 私もリクエスト作ってみようかな… (2017年3月25日 17時) (レス) id: a58cb6e1ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - カオPさん» リクエストもうけつけてます (2017年3月25日 16時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
カオP(プロフ) - ゆきさん» 読みました!面白いですね! (2017年3月25日 16時) (レス) id: a58cb6e1ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - カオPさん» 何年後編で赤髪の双子ちゃん編です (2017年3月25日 16時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
カオP(プロフ) - ゆきさん» ゆきさんの代表作的なものはありますか? (2017年3月25日 15時) (レス) id: a58cb6e1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かおぴー | 作成日時:2017年3月13日 22時

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