一般人の私が！？４ (ページ19)

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ホラーページ19

貴「怖い…」

ギ「…あぁ」

真っ暗闇。時々ふくろうの鳴き声。
風が吹き抜ける音。葉っぱが擦れる音。

そして異様な程に重い空気の墓。

ジャリッッ

貴「ギャアア！」

ギ「すまぬ…。我が足を動かした。」

貴「ほんっとに逝っとけ」

ギ「この場で言うと恐ろしくなる」

貴「…すまん」

ギ「にしても…本当にここは重いな」

貴「…出るんじゃない…？」

ギ「言うな…それを」

ﾎﾞｳｯｯ

貴「ねぇ、あれなんだと思う？」

ギ「青い火。だな」

貴「マルコ兄かな？」

ギ「声を掛けるだろう」

貴「少し動く？」

ギ「ついて行ってみるか」

貴「マルコ兄も遅くなるだろうし」

あぁ、この時、動かなければよかったんだ。

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貴「青い火について行ってるけどさ」

ギ「どんどん森の奥に入っていくな」

貴「道はあるんだけどねぇ」

ギ「それが唯一の助けだ」

貴「ヘーキかな」

ギ「戻ろう」

ｸﾙｯ

貴「な、何で道が…ないの！？」

ギ「確かに道を進んで…！」

？「ケタケタケタケタケタ…」

？「この森に進んだんだもの…」

？「…当たり前。」

貴「な、何！？この声！」

ギ「誰かいるのか！？」

？「この森に進んだからには」

？「命…」

？「…ちょうだい？」

貴「こ、ここここれは」

ギ「やややややばいな」

貴、ギ「逃げろ！」

？「逃がさないわよ」

？「ねぇ…あなた達」

？「一緒に逝きましょう？」

貴、ギ「いやぁぁぁぁぁぁ！！！」

貴、ギ「マルコォォォォォォ！！！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯｯ

？「逃がさないって言ってるのにね」

？「もう、諦めなさいよ」

？「静かにしてればすぐに連れていくのに…」

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貴「はぁはぁはぁ…」

ギ「こ、ここまでくれば」

？「森の中は私達の縄張りよ？」

貴「…ｷﾞｷﾞ」

ギ「…ｷﾞｷﾞｷﾞ」

？「逃がさない…」

ｽﾞｵｯ

貴、ギ「いぃぃぃやぁぁぁぁ！手がぁぁぁ！」

貴「あ、あああれって貞子だよ！」

ギ「て、手が伸びてきたぞ！」

貴「に、にに逃げるぞ！」

ギ「そそそそうだな」

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貴「はぁはぁはぁ…」

ギ「か、川だ…」

貴「喉乾いたね…ちょっと飲む」

ギ「あぁ」

私が川を覗き込んだ瞬間…

？「…おいで。連れて行ってあげる」

声が聞こえた。