27ゲーム ページ29
万里side
はぁ、またやっちまった。
ほんとだせぇなおれAの好きなやつがあの男とは限らねーしな。
はぁぁぁぁぁぁAと距離出来んのやだな…まぁ俺から作ってんだけどなーなにが
｢自分の問題は自分で解決しなきゃ｣だよ全然解決できてねぇじゃねぇかよもー学校に戻る気もねぇし寮にも戻りたくねーしゲーセンでも行くか
｢万里くん？｣
｢紬さん…｣
｢なんでこんな所にいるの？｣
｢あいつがほかの男と仲良くはなしてたから。｣
｢それは万里くんの嫉妬で、気持ちだけで動いてるよね。それでいいの？
はやくAちゃんのところに行ったら？自分の気持ち伝えなよ。Aちゃんかわいいんだし取られちゃうよ？」
｢でもいまもあいつと」
｢万里くんらしくないね、人生ウルトライージーモード？とか言ってた強い万里くん以外僕は知らないな〜｣
｢ははそーだった俺だせぇ」
｢うん、でも僕の知ってる万里くんはまだいないみたい｣
｢紬さんありがとうな。こんな弱気なの俺らしくねぇな｣
｢うん、そうだね。行ってらっしゃい！万里くん！｣
紬さんのその一言を聞いて俺は走り出してた。
学校を出た時間が11時くらい。いまは15時前だ。疑心暗鬼になっていてなかなか時間が経っていたらしい。
文化祭は16時までだろう。ここから走れば20分くらいで着くしまだへーきか。
まず、謝ろう。そしてあの男とどんな関係なのか、この答えが例えカップルだとしても俺はAに思いを伝えよう。
でもあんなに一緒にいてAの口からあの男の話は聞いたことがない。からま、カップルって返答はねぇだろ。
そんな軽い気持ちだけど、どこか不安がある気持ちを胸に、学校へ向かった。
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作者名：ぽん | 作成日時：2020年3月15日 3時
