其の玖拾漆 冨岡さん４８ ページ47
冨岡さんは、心も強い人だ。
師範だって大切な人を同じ目に遇わされているはずなのに、まったく表情に出さない。
(私も強くならないと)
私は、この人たちが安らかに眠れるように手を合わせ祈った。
「すみません冨岡さん。任務中に公私混同してしまいました」
「………大丈夫だ。それより、足跡を見つけた」
冨岡さんの視線を追って私もそちらを向くと、雪の上には点々と足跡が残されていた。
「生存者かもしれない。俺はそれを追う」
「私も行きます」
こうして滅入っていても死んだ人が戻ることはない。
今は目の前にいる人を助けなければ。
私は亡骸に一礼してから、冨岡さんと一緒にその場を後にした。
この足跡はどこまで続くのだろう。
不思議なのは鬼から逃げているにしては、足跡に残る歩幅の感覚が短いこと。
走ってるなら一歩と一歩の間がもう少し広いはずだ。
(これは、歩いている？)
必死で鬼から逃げようとするなら、なおさら歩幅は広がるはずだ。
実際に、今走っている私たちの足跡の幅は広い。
はじめ、あの家の生存者の
だとしたら、まだ周囲には鬼が潜伏している可能性もあった。
前を行く冨岡さんも同じことを思っているのか、左手はしっかりと鞘を握っていた。
と、その時。
冨岡さんが立ち止まった。
「足跡が途切れた」
速度を落として冨岡さんの左側で立ち止まり、そこから先を見ると足跡がそこから消えていた。
生存者はどこに行ってしまったのか。
(ここで捕まった？)
いや、それなら辺りは血にまみれてるはず。
そんな形跡もないし。
もしこの跡が鬼のものなら、追ってきた私たちの気配を察知してここで姿をくらましたのか。
冨岡さんが周囲を注意深く見ている。
私も何か見つかればと、辺りを見回していると。
「！冨岡さん。これを見てください」
私は一部の雪におかしな痕跡を見つけた。
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桜花(プロフ) - (あ、打ち間違いが……すみません(^^;)胡蝶、宇髄が呼んでる。珍しいな。二人で任務か？ (2021年7月21日 23時) (
レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 聞いてますよ。そんな所から長々と話されても困ります。嫌がらせでしょうかあと、2年前じゃないんですか。そんなだからみんなからきら………。ド派手にお邪魔する！胡蝶、ここにいたのか。探したぞ！胡蝶しのぶと宇髄天元様じゃ！ (2021年7月21日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» いや、だから言おうとした。炭治郎と出会ったのは三年前のことで…………胡蝶聞いてるか？ (2021年7月20日 22時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - それで炭治郎君に会ったんですね！なんであの時私に言わなかったんですかね。気になります。今度から気になることがあったら、言ってくださいね。胡蝶しのぶです。これからも頑張ってください。 (2021年7月20日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 懐かしいな。あれ以来、おまえはよく頑張っていると思う。 (2021年7月17日 23時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年6月18日 22時
