検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:32,093 hit

其の捌拾漆 冨岡さん42 ページ37

こうなると傷口が熱を持ってきてるのか、恥ずかしさに自分の血が熱くなってるせいで手が熱っぽくなっているのかわからなくなる。

最近、冨岡さんとこんな雰囲気になることが多くて正直、私は戸惑う。



「平気です。これくらい舐めればすぐに止まりますから……」

「そうか」


そう言ったっきり何かを考えるように傷を見つめる冨岡さんを、私が不思議そうに見ていた時だった。



「っ、!?」



捕まれた手を少し強めに引き寄せられたかと思うと、その指をパクりとくわえられてしまった。

驚いて咄嗟に指を引こうとするのに、逆に少し力を加えられて強く握られてしまったのでそれもできなくなってしまった。

冨岡さんのザラザラとした舌の感触に気が動転し、なにがなんだかわからなくなる。



「と、冨岡さんっ!あの、指をっ………」



離してと訴えても、聞こえないふりをしているのか冨岡さんが離してくれる気配はない。

それどころか、舌で転がされるように傷口を舐められ、血を吸い出すようにチュッと吸われると、何とも言えない感覚に襲われてしまう。

頭の芯が痺れるような舐めかたに、私のは背筋を指で撫でられているようなゾワゾワとした感覚を味わっていた。



「ぁ、……」



それでいて、自分でも驚くほど変な声が出てしまうし。

冨岡さんに変に思われなかっただろうかとか、甘く痺れるような感覚とか、いろんな思いと感情がごちゃ混ぜになって自分でもどうなっしまうのか怖くなった。



「冨岡さん、お願いします…っ」



懇願するように訴えるとようやく唇から解放された。

其の捌拾捌 冨岡さん43→←其の捌拾陸 冨岡さん41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜花(プロフ) - (あ、打ち間違いが……すみません(^^;)胡蝶、宇髄が呼んでる。珍しいな。二人で任務か? (2021年7月21日 23時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 聞いてますよ。そんな所から長々と話されても困ります。嫌がらせでしょうかあと、2年前じゃないんですか。そんなだからみんなからきら………。ド派手にお邪魔する!胡蝶、ここにいたのか。探したぞ!胡蝶しのぶと宇髄天元様じゃ! (2021年7月21日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» いや、だから言おうとした。炭治郎と出会ったのは三年前のことで…………胡蝶聞いてるか? (2021年7月20日 22時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - それで炭治郎君に会ったんですね!なんであの時私に言わなかったんですかね。気になります。今度から気になることがあったら、言ってくださいね。胡蝶しのぶです。これからも頑張ってください。 (2021年7月20日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 懐かしいな。あれ以来、おまえはよく頑張っていると思う。 (2021年7月17日 23時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜花 | 作成日時:2021年6月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。