其の捌拾壱 ライバル�。� ページ31
そのせいでけっきょく、彼女の怒りの火の粉は私に降り注がれることになった。
あからさまな敵意を向けられているのが、その目付きから伝わってくる。
「お館様には報告もあげておくから、帰ってゆっくり休むといい」
「水柱様………」
ライバル１さん、何を言っても冨岡さんに断られてすごく寂しそうな顔してる。
冨岡さんのことを慕ってるから、少しでも長く傍にいたいんだろうな。
「桜、羽織の修繕を頼む」
「え、あ、はい。………でも、私不器用ですけど、」
「でしたら、その羽織の御直しぐらい私が………！」
「構うな、大切な羽織なんだ。それも含め桜に頼む」
「っ、」
冨岡さんを熱愛している眼差しと、私を
女の嫉妬って鬼よりも怖くて、真冬よりも寒いのだと初めて知った。
もう、彼女に押し付けて私が早くこの場から帰りたい。
「ですが冨岡さん、大事な羽織ですから下手くそな私が手直しするより得意な彼女にお任せしたほうが………！」
「桜がしてくれ」
ライバル１さんに気が引けてなんとか穏便にやり過ごそうと画策するのに、冨岡さんてば見事にそれを全部打ち消してくる。
冨岡さんは彼女の本当の気持ちに気付いてないから。
おかげで、そのあとの被害は何倍にもなって私に返ってくるのだ。
貴様射殺すぞと言わんばかりの目付きで。
「本当にもう大丈夫だから帰って休め」
「っ、………………わかりました。では、これで失礼します」
「玄関まで………」
「けっこうです。私の代わりにあなたは水柱様をお願いします」
ライバル１さんは、冨岡さんに一礼して部屋から出て行った。
最後まで私には敵意剥き出しの言葉遣いだったな。
『私の代わりに』って、まるで自分が冨岡さんの奥さんであるかのような言い方に私は開いた口が塞がらなかった。
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桜花(プロフ) - (あ、打ち間違いが……すみません(^^;)胡蝶、宇髄が呼んでる。珍しいな。二人で任務か？ (2021年7月21日 23時) (
レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 聞いてますよ。そんな所から長々と話されても困ります。嫌がらせでしょうかあと、2年前じゃないんですか。そんなだからみんなからきら………。ド派手にお邪魔する！胡蝶、ここにいたのか。探したぞ！胡蝶しのぶと宇髄天元様じゃ！ (2021年7月21日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» いや、だから言おうとした。炭治郎と出会ったのは三年前のことで…………胡蝶聞いてるか？ (2021年7月20日 22時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - それで炭治郎君に会ったんですね！なんであの時私に言わなかったんですかね。気になります。今度から気になることがあったら、言ってくださいね。胡蝶しのぶです。これからも頑張ってください。 (2021年7月20日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 懐かしいな。あれ以来、おまえはよく頑張っていると思う。 (2021年7月17日 23時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年6月18日 22時
