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Aside
花怜「Aー!」
廊下を歩いていると、姉さんが声をかけてきた。
姉さんの周りには、いつもファンクラブの人たちがいるから、目立つ。
いつもは避けてきてるけど、今日は避けきれなかった。
A「‥‥姉さん。どうしたの?」
ヒソヒソと、周りの人が噂するのを無視して、姉さんに話しかける。
花怜「別に話なんかないよ。でもほら、Aって私のこと避けるから、寂しいなぁって」
ファンクラブの人たちがいるのに、寂しいわけないでしょ。
後、避けるからとか言わないでほしい。
鋭い視線で、睨んでくる人が結構いるもん。
別に避けたって良いでしょ。
私と姉さんの問題なんだし、赤の他人が口出ししないでほしい。
舞桜はこんな肝心なときに、どっか行くし。
A「姉さん、もう話すことないよね。私、教室行くから」
花怜「あっ、うん‥‥用事ないのに、引き留めてごめんね」
眉毛を八の字にして、両手を合わせて謝る姉さんをチラリと見て、教室に向かう。
ここで無視したって、反応したって、運命は変わらないだろうし。
姉さんの教室とは、三つぐらい離れている。
だから、こんな話しかけてくることは、まずない。
会わないんだから。
自分の椅子に座っていると、LINEの音がなった。
舞桜は、LINEも電話も他の人と違う音にしてるから、舞桜ではない。
だとしたら、さっき話した姉さんの確率が高い。
花怜A、今日一緒に帰れない?
Aごめん、無理。姉さん、吹奏楽部あるでしょ?私、待ちたくない
結構きつめにLINEを返す。
花怜そっか‥‥私の方こそ、ごめんね。待ちたくないよね。じゃあ、私は友達と帰るから、Aは先に帰って良いよ
逆に謝ってきたんだけど。
もう‥‥調子狂うじゃん。
そう思って、机に突っ伏した。
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なかも(プロフ) - ミルクティーさん» 応援、ありがとうございますっ!正直、オリジナルはよく分かりませんので、教えていただければ幸いです。 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 806b38e7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - とても面白いです!オリジナルは初めてで難しいかもしれませんが、頑張ってください!応援しています。 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 9b82963133 (このIDを非表示/違反報告)
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