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溶け始めたのは、年末の歌謡祭のリハーサル中だった。
今年の元日の歌謡祭はセブンティーンは外ステージでの披露があった。とてつもなく寒い中でリハーサルも外で行わなければならなかった。皆、ペディンを着たりカイロを握りしめて少しでも寒さをしのごうと必死だった。時間が詰められた状況でリハーサルが進み、私も忙しく動いていた。あちこちを走り回ったりしていたら汗も少し滲んでくる程に動いていたらしい。
『暑い…』
脱いでも大丈夫でしょうと思った私はペディンを脱いで、近くの客席の椅子に掛けておいた。
後で取りにこればいいか。
脱いだら直ぐに、別のスタッフさんに呼ばれて、また慌ただしくリハーサルの準備を進めていった。
セブンティーンのリハーサルも終わり、一段落着いたところで、一気に寒さが押し寄せた。ペディン取りに行かなきゃと掛けておいた観客席に戻ってみるがそこには私のペディンがなかった。
『うそ…ない』
『どうしよう、』
他の客席も回ってみたが、無かった。寒い。寒すぎる。カイロだけじゃもたない…こんな極寒な中ペディンなしで過ごせるわけが無い。
『はぁ…寒いよ…』
寒さに耐えれずしゃがみ込んだ時、さっと何かを被せられた感覚がした。肩に乗っているものを見ると、ペディンだった。
『えっ』
誰が、と思って見上げた。
そこにはジョンハンさんが立っていた。
どうしてここに居るの、そのペディンは誰の、なんで私がここに居るってわかったの、色々考える前にジョンハンさんが私に関心を示したことにとてつもない驚きと、嬉しさで頭の中が混乱していた。
「体調でも悪いの」
何も言葉が出ない私に、ジョンハンさんは、素っ気なくそれだけを言って顔を覗き込んだ。
『えっ、いや、違くて』
「なに」
『ペディンがなくて、寒くて、それで…』
途切れ途切れではあったけど、ジョンハンさんとの会話が続くように必死に言葉を繋いだ。彼がタメ口をきいてくることなんてこの際どうだっていい。
言葉を上手くつなぐと同時に、さっき後回しにした疑問がどっと頭を横切った。
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ぷぅ(プロフ) - かなとさん» 失礼致しました(；；)外しました。これからは気をつけます(；；)ご指摘ありがとうございました。 (2019年4月13日 17時) (
レス) id: fc259b1187 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月13日 7時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ | 作成日時：2019年4月13日 1時
