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私は地元に戻り、そこで新しく仕事を始めることにした。

人と関わりが少ない今の職場では、同じ作業に打ち込むことは簡単だった。
彼を思い出さないにはいい環境だった。今の職場で前はどこで働いてたか聞かれたけれど、アイドルの所属する事務所にいましたとは言わなかった。

後から、ジョンハンさんのバングルを盗んだのはあの新人の女の子だったと先輩スタッフから聞いた。 彼女は、ジョンハンさんが懐いている私を妬んで、私物を私のバッグに入れたそうだ。

犯人がわかったところで、私は戻る気もなかったし、寧ろもう戻れないだろうと思っていた。
これは、神様が私に与えた罰なんだろう。
求めすぎた罰。だから私はあの場所から居なくならなければならなかったのだ。


長い一日を終えて、家で飲みたいと思った私はコンビニに寄った。雑誌コーナーを過ぎようとすると、見知った男の子達が載っている雑誌が目に入った。


『セブンティーン…』


勝手に手に取っていた雑誌を開いてみるとあの頃よりもっと人気になった彼らが輝いていた。そこにはもちろん、彼、ジョンハンさんもいる。インタビュー記事を読み進めていると、ジョンハンさんのインタビューの欄に目が止まった。


「僕は、カラットたちの出会いに感謝してます。そして、カラットだけでなく、僕達をそばで支えてくださっているスタッフさんの皆さんにも心から感謝しています。デビュー前から今まで僕と出会った人には伝えきれない思いが沢山あるんです。体調を気にかけてくれるのも、お腹がすいてないか聞いてくれるのも、悩みを聞いてくれるのも、全部僕のためなんだと分かっています。本当にありがとうございます。僕は、そういった人達に幸せになってほしいんです。」


これ以上見ていられなかった。


『なんで…っ、』


やっぱり涙は抑えれなかった。

どれだけ私は図太いんだろうか。

拭いきれていたと思っていた深く色濃い気持ちはまだ心の中にこびりついていた。


1人で声を押し殺して、その夜は沢山泣いた。

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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ジョンハン   
作品ジャンル:恋愛
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ぷぅ(プロフ) - かなとさん» 失礼致しました(;;)外しました。これからは気をつけます(;;)ご指摘ありがとうございました。 (2019年4月13日 17時) (レス) id: fc259b1187 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月13日 7時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷぅ | 作成日時:2019年4月13日 1時

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