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『ジョンハンさん!』
勢いよく明けたドアにびっくりした彼は目を見開いてこちらを見ていた。
息を整えながら、言葉を探す。
『あのっ、ジョンハンさん、私っ、』
「うん、聞いてるから」
ゆっくりとこちらに近づいて、頭をそっと撫でながら待っててくれるジョンハンさん。
言わなきゃ、私の気持ちを。伝えなきゃ。
『私、求めすぎちゃいけないってずっと思ってて、自分に素直になれなくって、自分から離れて…なのに、っ、なのに私、こんなにもっ、ジョンハンさんが好きっ』
うんうんと頷きながら話を聞いてくれるジョンハンさんが大好きだと思った。
後頭部を撫でてくれてた手は背中に周り、あの日みたいにぎゅっと抱きしめてくれた。
「俺たち、ずっと遠回りしてたな。ごめんな。でも、俺だって、こんなにも好きだからさ。」
『大好きです…』
「泣くなよ、泣き虫」
『泣き虫でもなんでも構いません、好きですっ』
「はいはい。」
「俺たちさ、好きって気持ち忘れないようにさ、いつまでもお互いのこと話そうよ。嫌になるまでさ。」
『はいっ!』
こうやって、たくさん言葉を交わして、たくさん愛を分け合おう。
なんだかずっと上手くいけそうな気がした。
あの日の彼の結んだ口は解かれて私の唇に乗った。
彼の唇は確かに温かかった。
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ぷぅ(プロフ) - かなとさん» 失礼致しました(;;)外しました。これからは気をつけます(;;)ご指摘ありがとうございました。 (2019年4月13日 17時) (レス) id: fc259b1187 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月13日 7時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅ | 作成日時:2019年4月13日 1時