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「っっ、つめた…っ!!」
「んー、冷たい?」
背中に入り込んだそれを取ろうと必死にもがくAだけど、俺が押さえつけているせいでそれは叶わない。
「うぅ、とっ、て…!!」
「えー…やぁだ」
ちょっとかわいこぶってへらりと笑ってみるけど、ダメみたい。すっごい怒ってる。まぁ、これも想定内だけど。
「ゆうき…!!!!」
「んー?あ、もう溶けちゃったね?」
「“溶けちゃったね”じゃないし!寒い!殺す気なの…!?」
ぶるぶると震えながら、俺を睨みつけるA。普段ならここら辺で謝るんだけど、今日の俺は違うよ。
「ていっ!」
なんて妙にわざとらしい声を出しながら、押さえつけたままのAのパジャマの中に、冷たくなった自分の手を入れる。
「ひっ!」
びくん、と跳ねた身体をぎゅっと捕まえて、思う存分撫で回した。冷たい手で。
「Aが遊んでくんないのが悪いんだからねー」
そう。
まぁ言ってみれば、かまってくれなかったことへの仕返し。のつもりだったんだけど。
「…っちょ、や、んぅ、」
…………………………………
…あれ?
なんかさ、これってもしかして
「…A、誘ってんの?」
「っちが…!んっ、やぁ…」
慌てて否定しようと振り向いたAだけど、頬はうっすらと上気して、涙目。しかも俺が手を入れてるせいで、少しめくれたところから白い肌が見えてるっていう、なんとも煽情的な姿。
ごくり、と喉が鳴ったのが自分でもわかった。
「…A」
「ひっ…ちょ、まっ…ゆう、き!」
さらに奥へと進んだ手によって、肌の見える範囲が広くなる。
「A、俺ね。
雪も好きだけど」
目の前で俺を誘う、
真っ白な背中に小さく口づけて
「Aのこの、まっしろな肌のほうが好きだなぁ」
そう言いながらそこに柔く噛み付くと、一瞬身体を跳ねさせて、でも諦めずに俺を睨みつける瞳と視線がぶつかった。
「………ふ、」
そんな顔したって、無駄だよ。
その顔も、
その声も、
その姿も、
全ては、もう俺を煽る材料にしかならないんだから。
(さいってー…)
((あはは、))
(雪遊びからの流れでサカる奴がどこにいんのよ…!!)
((ここ))
(………………もうやだ…)
▽雪ではしゃぐわんこを書きたかっただけなのに、なぜこんな変態チックなお話に…?しかも長い。(深くお詫び申し上げます)
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ぷーこ(プロフ) - あきさん» すみません、もし教えていただけるようでしたらどの作品か教えていただけると幸いです。 (2016年8月9日 18時) (レス) id: 0bb9c9012b (このIDを非表示/違反報告)
ぷーこ(プロフ) - あきさん» わざわざ コメントありがとうございます。それはそちらの作品と私の作品どちらが先に書かれたものでしょうか?お手数をおかけしますが教えていただけると嬉しいです。すみません。 (2016年8月9日 18時) (レス) id: 0bb9c9012b (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして、コメント失礼します。とある作品を読んでいたところ、この作品のあるお話と酷似しているものを見つけまして、一応ご報告をと思いコメントさせて頂きました。 (2016年8月9日 8時) (レス) id: 7970285b3f (このIDを非表示/違反報告)
ぬんぬん♪ - えっ終わり!?嘘やろ!?!? (2016年6月11日 0時) (レス) id: f5deb9fb59 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 完結……したのですか? 楽しみに見させていただいてたので残念です…… (2016年5月22日 23時) (レス) id: 191aa71f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷーこ | 作成日時:2016年1月5日 20時