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例えるならまるで、頭を殴られたような。
そんな衝撃が、俺を襲った。
少し恥ずかしそうに揺れた瞳が、
今度は遠慮がちに俺を見上げる。
それだけで、俺にとっては破壊力抜群の上目遣いというものになるわけで…
「…今日は、甘えたいの」
ハイ
もうダメ。石川祐希、もうダメです。
「…殺す気なの……」
「甘えたい」って、なにそれ。
もう可愛いとかそういうレベルじゃないんだけど。
「………すき」
ほらもう。
またそうやって追い打ちをかけるようなこと言う。
湧き上がってくる色々なものをどうにか抑え込んで、彼女の髪に手を伸ばす。そのまま優しく頭を撫でると、彼女は擽ったそうに目を細めた。
まるで猫みたいだな、なんて
そんなことを考えたのも束の間、
嬉しそうに微笑んだ彼女に、また唇を塞がれた。
「ん、……A、っ」
「っん、ふ……ぁ、」
…好き。
俺だって、どうしようもないくらい好きだよ。
いつもしつこいくらいに伝えているつもりだけど、何だか今日は違う気がして。
何度も何度も馬鹿みたいに唇を重ねながら、心の中で好きを呟いた。
「……っはぁ…」
ちゅっ、と小さく音を立てて名残惜しそうに離れていった唇を眺めながら、大きく息をつく。
散々キスして、すっかり蕩けきった表情の彼女の頬は、ほんのりピンク色に染まっていた。
「…A、」
「ん…?」
「もっと可愛がってあげるから、こっちおいで。」
なんて。
いかにも変態オヤジが言いそうな、いつもだったら蹴飛ばされるはずの台詞だけど。
「……うん、」
今日の彼女は違うだろうと、予想はしていても驚いた。
再び腕を俺の首に回して、ぎゅう、としがみつくように抱きしめられる。そして、いつもよりずっと熱い吐息が、俺の耳を掠めていった。
「…いっぱい、可愛いがって」
……もう。やめてよ。
好きすぎて、頭おかしくなりそう。
「…俺、もー止まんないよ?」
(……すき)
((ごめん、俺の方が好き。てか愛してる))
(…うるさい、ばか)
▽こころさんリクエスト
「めちゃイチャイチャなの」でした。
…これ、イチャイチャか?(笑)
ちょっと長い間書いてなかったので、上手く書けませんね。(元から書けてない)
すごい前にリクエストいただいたのに、
こんなに遅くなってしまい申し訳ありませんでした!
こころさん、リクエストありがとうございました!またお願いします♡
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ぷーこ(プロフ) - あきさん» すみません、もし教えていただけるようでしたらどの作品か教えていただけると幸いです。 (2016年8月9日 18時) (レス) id: 0bb9c9012b (このIDを非表示/違反報告)
ぷーこ(プロフ) - あきさん» わざわざ コメントありがとうございます。それはそちらの作品と私の作品どちらが先に書かれたものでしょうか?お手数をおかけしますが教えていただけると嬉しいです。すみません。 (2016年8月9日 18時) (レス) id: 0bb9c9012b (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして、コメント失礼します。とある作品を読んでいたところ、この作品のあるお話と酷似しているものを見つけまして、一応ご報告をと思いコメントさせて頂きました。 (2016年8月9日 8時) (レス) id: 7970285b3f (このIDを非表示/違反報告)
ぬんぬん♪ - えっ終わり!?嘘やろ!?!? (2016年6月11日 0時) (レス) id: f5deb9fb59 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 完結……したのですか? 楽しみに見させていただいてたので残念です…… (2016年5月22日 23時) (レス) id: 191aa71f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷーこ | 作成日時:2016年1月5日 20時