引き立て役なんてやめてやる ［２］

sotry50 ページ5

「なにそれ」




有岡くんが言ってる意味が理解できなくなくて

思わず聞き返す






大「だから、その役から抜けるんだよ」






「そんな簡単に言うけどさー、」







私だってどうにか、この役から抜け出そう

って思ったし、そのたびに抜け出すことなんてできなかったんだから




「なんか、いい案でも考えてくれたわけ？」





大「いや、なんにもないよ」





ウエイトレスさんが運んできたケーキを

頬張りながら、お得意のかわいらしい笑顔を向けてくる




「なんも、ないのにそんな事よく言えたね、、」




大「まあ、時間はたくさんあるんだし

　俺がいるから大丈夫だろ」




怒る、を通り過ぎて呆れてしまう





「有岡くんだと余計心配だよ」






なんだよそれー！なんてほっぺたにケーキのクリームをつけて


嬉しそうに怒る有岡くんは


怖くないよね、むしろかわいいよね




でも、有岡くんが私の事を

心配してくれてたことが少しうれしかったりしちゃったりね

story51→←story49

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す